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シメオネの選手時代の経歴やアトレチコでの戦術・特徴まとめ。ラニエリ・レスターとの違いは?

      2017/09/12

Simeone

アトレチコマドリードの監督として、チームを欧州トップレベルまで強くし、圧倒的な実績を残してきたシメオネ監督

そんなシメオネも、もともとはグアルディオラやジダン、コンテらと同じように、選手としても実績のある人です。

選手時代の経歴や、いまアトレチコマドリードで見せているサッカーの戦術の特徴などについてまとめてみました。

 

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シメオネの選手時代の経歴

プロフィール

本名:ディエゴ・パブロ・シメオネ・ゴンサレス
国籍:アルゼンチン
生年月日:1970年4月28日
身長:177cm

所属クラブ

  • 1987-1990 V・サルスフィエルド(アルゼンチン)
  • 1990-1992 ピサ(イタリア)
  • 1992-1994 セビージャ
  • 1994-1997 アトレチコマドリード
  • 1997-1999 インテル
  • 1999-2003 ラツィオ
  • 2003-2005 アトレチコマドリード
  • 2005-2006 ラシン・クラブ(アルゼンチン)

アルゼンチン代表歴

1988年にA代表デビューし、計106試合出場

  • 1991、1993コパアメリカ 優勝
  • 1994、1998、2002W杯出場
  • 1996アトランタ五輪出場(銀メダル)

 

改めて見ると、選手時代の経歴・タイトルもすごい選手ですね。

デビューから引退までわりと多くのクラブを渡り歩いたものの、アトレチコでは選手時代にもリーグ優勝しているし、ラツィオも当時はベロンやクレスポらがいたりとかなり強かった時代で、セリエA優勝も経験。

アルゼンチン代表でも三度のW杯に出場し、アルゼンチン代表史上はじめて100試合出場を達成した選手でもあります。

 

プレースタイル・ポジションは?

シメオネはボランチのポジションで守備的な選手でした。例えばブラジルでいうドゥンガみたいな選手で、闘志をむき出しにしたハードな守備が持ち味。そのあたりは、監督になったいまのアトレチコのチームスタイルにも繋がっている部分もあると思います。

個人的には、まだ幼いながらも見ていた1998年のW杯では、当時好きだったベッカムを退場に追い込んだちょっとずる賢い悪いやつ、みたいな印象がありました。

 

 

シメオネ監督の戦術(アトレチコ)の特徴は?

atletico

そんな名選手ともいえる実績を残してきたシメオネだけど、監督としても超一流といってもいいと思います。

もともと初めて就任したのは、自身が引退したアルゼンチンのラシンクラブ。
そしてその翌年には、エストゥディアンテスの監督に就任するといきなりアルゼンチンリーグで優勝

その後、セリエAのカターニャの監督なども務めた後、2011年から現在のアトレチコマドリードの監督に。

 

アトレチコでは、バルセロナやレアルマドリードに競り勝ってリーガ優勝を達成したり、チャンピオンズリーグでもベスト4~決勝の常連にまでなっています。

アトレチコがシメオネ就任以降で明らかに変わっていることを考えると、シメオネの影響はかなり大きいと思います。

以下、そんなアトレチコマドリードでのシメオネの戦術・特徴について、分かる範囲で挙げてみました。

 

2トップもブロックに参加する全員守備

アトレチコの印象としてまずいちばんに上がるのは、堅守。現在世界でいちばん守備が堅いチームと言っていいと思います。

アトレチコは基本的に4-4-2の2トップを採用していて、守備は前から徹底的にプレスするというよりは、どちらかというと2トップは相手のボランチに付いて、センターバックから中盤へのパスを切るような形の守り方。

つまり、守備ブロックにフィールドの10人全員が参加する守備といえると思います。

 

それによって、中盤とディフェンスラインの間(バイタル)にスペースも生まれにくいし、
サイドハーフも深い位置まで守備に参加してタッチライン際の相手に付くことが多いため、サイドバックはサイドに引っ張りだされるシーンも少なく、センターバックと一緒に中をしっかり固めているため最後のゴール前もめちゃくちゃ堅い。

そのため、フォワードやサイドアタッカーの選手も含め、全員に守備のハードワークとかなりの運動量が求められるスタイルです。

 

寄せの速さと球際の強さ

そんな守備体型だけではなく、1人1人の守備能力も高くて、全員に見られるのが寄せの速さや球際の強さ

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全員がファウルぎりぎりぐらいのレベルで、ボールを持った相手には激しくチェックしにいく、しかもそれを90分間続ける。

バルセロナやバイエルンあたりでも、綺麗にボールを繋ぐのはかなり苦労している印象で、アトレチコの試合を観た後だと、他のチームのディフェンスがかなりゆるく見えるぐらい厳しいディフェンスだと思います。

 

モチベーションの高さ

アトレチコでいちばん不思議なのは、あのサッカーで90分間持つところ。

他のチームも、前線から激しくプレスにいくスタイルのチームはあるけど、なかなか後半最後までペースが続かないのが普通だと思います。

 

アトレチコには、もともとタフな選手が集まっているというのと、やっぱりシメオネのモチベーションの上げ方も上手いんだと思います。

誰だったかアトレチコの選手も、「監督は、毎試合がカップ戦の決勝であるかのように士気を上げてくれる」とコメントしていました。

アトレチコの試合を観ていると、本当にそういう気迫というのをいちばん感じるので、あれをずっとキープできるのは凄いと思います。

ダイレクトプレー中心のシンプルで速いカウンター

アトレチコの攻撃は、激しい守備からボールを奪うと、相手のセンターバックとボランチの間に入っている2トップに早めに当てて、そこからの速攻というのが得意な形。

カウンターとはいえ、決してロングボールを多用するわけではなく、基本技術が高い選手が揃っているので綺麗につないでいきます。

主にサイドからのシンプルな崩しで、クロスやシュートではっきり終わる、プレーをやり切る、というのは徹底されている印象。だから変な奪われ方をすることも少ないチームだと思います。

 

弱点は、引かれた相手の崩し

アトレチコがちょっと苦手なのは、カウンターを武器にするチームはどこも同じかもしれないけど、引いた相手を崩すのが決して上手くはないところ。

それもあり、ポゼッションで負ける強豪相手にはかなり強いアトレチコだけど、例えば15-16のチャンピオンズリーグ決勝・対レアル戦のように、先制点を許して相手に引かれてしまうと、不利な戦いになってしまいます(結果的には同点に追いつき、PKでの敗戦になったけど)。

 

ただ、最近は攻撃の選手の選択肢も多彩になってきて、個人技で勝負できる選手も増えてきたことで、これまでより引いた相手を崩すところも上手くなっているんじゃないかと思います。

カラスコとかガイタンとか単独でドリブル突破ができる選手を獲得しているのも、そのあたりを考えてのことなのかなと。

 

ラニエリ監督のレスターシティとの違いは?

4-4-2で、2トップも守備ブロックに参加する、というとラニエリ監督のレスターシティもスタイルとしては近いところがあると思います。

ただ、両チームの違いは、単純にいうとアトレチコのほうがチームとしての成熟度が高いこと、選手の質が高いことだと思います。

 

レスターもプレミアを優勝した15-16シーズンのチームでは、バーディーやマフレズが個人技一発で点を取り、守備ではカンテがピンチを救う、みたいな場面が多かった。

やっぱりチーム全員の守備・連動が重要なスタイルではあるけど、重要なところは個人の力に頼らざるを得ないところもあると思います。

そういう意味で、どのポジションを見ても基本的にアトレチコの選手のほうが個人レベルが高いように思うし、守備の連動とかもスムーズで慣れていると思う。

レスターでいえば、やっぱり中盤で守備を思いっきり引き締めていたカンテが抜けたのはかなり大きいと思います。

あとは、アトレチコの選手は全般的にボールスキルも高いので、ショートパスでの繋ぎも多い一方、レスターはロングボールでのカウンターが多い、という攻撃面の違いもあると思います。

 

以上、長くなったけど、シメオネ監督のアトレチコマドリードでの戦術・特徴などについてでした。

個人的には、シメオネはグアルディオラと並んで世界最高の監督だと思っています。戦術的には真逆ともいえる2人かもしれないけど。

アトレチコ以外を率いているのを見たことがないのがあれだけど、具体的にチームを変えられるという意味で、優秀すぎると思います。

最初は苦労するかもしれないけど、できれば他のリーグの他のチームでも見てみたいところ。

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