武藤嘉紀(マインツ)のプレースタイル・ポジション!日本代表でもスタメンで見たいストライカー
2018/04/07
ブンデスリーガのマインツで活躍する武藤嘉紀(むとうよしのり)。マインツでは怪我に苦しみながらもコンスタントに得点を量産。
しかし今期は降格が危ぶまれる成績のクラブの中で孤軍奮闘を迫られ、3月の代表選にも招集を見送られるという苦境に立たされています。
個人的には、日本代表には絶対呼ぶべき能力の高い選手だと思っていますが、そこはハリル監督なので微妙なところ。
マインツでの活躍から国外への移籍も噂されているように、海外では評価も高い選手です。
プロフィール
本名:武藤嘉紀(むとうよしのり)
出身地:東京
生年月日:1992月7月15日
身長:179cm
体重:72kg
利き足:右足
所属チーム・経歴
4歳の時からサッカーをはじめた武藤は早期から才能を発揮。小4の時からFC東京のスクールに通い、中学に入ると同クラブの下部組織に加入し、当時はサイドハーフでプレーしていたようです。
2007年にはU15高円宮杯で全国大会得点ランキング2位を達成。高校でもその活躍が評価され、FC東京へのトップチーム昇格を打診されるまでの選手になります。
しかし武藤選手は「今プロの世界に飛び込んでもやっていけない」と考え、慶應大学経済学部に入学。すると初年度から大活躍。
1年目には7試合6得点という華々しい成績でスタートし、2年の時にはデンソーカップ関東大学選抜では唯一2年生としてベストイレブンに選出されました。
そして大学在学中の2014年、FC東京のトップチームに加入します。当初から左ウイングや2トップの一角として活躍。初年度からJリーグベストイレブンイレブンに選出されるという圧倒的な結果で、監督の信頼をつかみます。
新人でリーグベストイレブンに選出されたのは現在までに3人しかおらず、残りの2人は天才と言われた小野伸二、そして日本代表守備の要であった中澤佑二。武藤の能力がいかに新人離れしていたのか分かりますね。
Jデビューから一気に海外移籍へ
Jリーグでの活躍からすぐに日本代表にも選ばれ、そこでも得点を決め結果を残した武藤は一気に注目を集めます。
欧州トップリーグのスカウト陣にも高く評価され、ブンデスリーガのマインツ、プレミアリーグの強豪チェルシーからオファーを受けます。
結果、出場機会と今後の成長を重視した武藤はマインツに2019年までの4年契約で移籍を決断。Jリーグでのプレーはわずか1シーズン半程度と、一気に駆け上がる形になりました。
マインツでは1トップ、若しくは2トップの一角で起用されることが多く、持ち前のスピードと献身性でクラブに貢献しています。
リーグ戦でのハットトリックも達成しており、ドイツでこの偉業を成し遂げた2人目の日本人として高い評価を受けています。(1人目は元日本代表の高原直泰)
2017~2018シーズンも現段階、欧州でプレーする日本代表選手では最多となる7ゴールを記録しています。
苦しい現状
これまで安定的に活躍して、監督の評価も得ている武藤ですが、最近は思うように出場機会を得られず苦境に立たされているようです。
2018年2月には負傷離脱により出場機会を失い、復帰後は先発出場なし。
アンソニー・ウジャー、ヴィクトル・フィッシャーとの競争が激化し、後半出場させられることが多くなって来ました。
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今シーズンはチーム自体も成績が振るわず、現段階で降格圏スレスレの16位と低迷。
また、3月の日本代表メンバーにも招集されず、多くのサッカーファンからハリルホジッチ監督の選出に対する疑問の声が上がりました。
監督の好みに合わないのは仕方ないことだとしても、クラブ、代表の両方で壁に当たっている印象で、いまは試練の時期といえるかもしれません。
プレースタイル・特徴
武藤は1トップや2トップの一角、または2列目のサイドでもプレーしています。個人的にベストポジションは2トップの一角だと思います。
スピードを生かした裏に抜ける動き
スピード・瞬発力があり飛び出すタイミングも上手いので、ディフェンスラインの裏に抜けてボールを受けるのが得意。
ストライカーらしく、常にゴールを奪うために相手ディフェンダーと駆け引きしつつ裏を狙っている選手です。
マインツではワントップに入ることが多いけど、本来はシャドーストライカーみたいな役割がいちばん合っているんだろうなと思います。もうひとりのフォワードに入ったところで武藤が裏に抜けてボールを受けそのままシュートへ、みたいな形。
大迫勇也との2トップとかは相性良さそうなんですが、いまの日本代表では見られないですね。
日本人離れした身体能力と思い切りの良さ
一見、線が細いようにも見えるけど、フィジカルが強く、身体能力は日本人離れしているといっていいレベル。ブンデスリーガの屈強なDFにも当たり負けしません。
スピードや瞬発力も高いレベルにあるし、難しい体勢でもプレーできる体幹の強さも感じる。
武藤のように海外でもフィジカルで勝負できるFWは日本人では数少ないと思います。
ドリブルもテクニックでかわすタイプというより、体の強さやスピードを生かしたゴリ押しドリブルが得意です。
さらに、個人的にすごく好きなのが、ゴールへの意識の強さと思い切りの良さ。
まずゴールへ向かっていく意識があるし、自分で行けるときは一気にドリブルでいってしまう、遠くからでも狙えるときは積極的にシュートを狙う、気持ちの強さを感じる選手です。
Jリーグでプレーしているときから、その前に向かう迫力はもう日本レベルじゃくて、海外の選手を見ているようだった。
ちなみに目標としている選手はバルセロナのスアレスだそうです。
見た目は爽やかだけど、日本人っぽくないストライカーとしての獰猛さみたいなのを感じるので、スアレスを選ぶのはある意味、武藤らしいといえるかもしれませんね。
岡崎慎司ばりのハードワーク
武藤はマインツではワントップで出場することが多いですが、前線から積極的にプレスをかけたり、チームの為に精力的に走る献身性も特徴です。
毎試合11キロ前後走るというデータもあり、これはフォワードとしては非常に高い数字。日本代表とマインツの先輩でもある岡崎慎司にも似た献身性ですね。
FWとしての能力をバランスよく備えており、フィジカルで欧州のマッチョに対抗できる貴重な選手。
3月の代表戦には選出されませんでしたが、個人的には現在の代表に不可欠な選手だと思います。
▼武藤の上手さが分かるプレー動画
メンツから考えれば日本代表は2トップにして「大迫&武藤」か「大迫&岡崎」にすべきだと思うけど、とりあえずそれは無さそうですね。25歳?と良い年齢で迎えるW杯なのでもったいない気はするけど、現状だと出場の可能性は少なそう。
でも個人的には日本人の中でもかなり好きな選手なので、今後のキャリアに期待します。岡崎みたいにプレミア挑戦とかぜひしてほしい。
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