ベッカムのクロス・キック精度はやっぱり史上最高!現役時代のプレースタイルを知ってる?
2017/06/10
サッカーファン以外であっても、たぶん多くの人が知っている、デビッド・ベッカム。元イングランド代表で、マンチェスターユナイテッドやレアルマドリードなどのビッグクラブでプレーした名選手です。
W杯などで注目されて以降は、一般的にはどちらかというとピッチ外で注目されることが多くなってしまった感じだけど、プレー面でも凄い選手でした。
それも、私生活の派手な印象とは反対に、黒子的なハードワークもできる、どちらかというとパッと見は地味なプレースタイル。
個人的には、キックの上手い中盤の選手が好きなので、現役時代はかなり好きな選手のひとりでした。
とはいえ、2000年以降に生まれた人とかだと、ベッカムの現役時代はあまり知らないという人もいると思います。
改めて、ベッカムの現役時代のプレースタイル、凄さについてまとめてみました。
ベッカムのプロフィール・所属チーム
本名:デイヴィッド・ロバート・ジョゼフ・ベッカム
国籍:イングランド
生年月日:1975年5月2日
身長:183cm
体重:74kg
利き足:右足
ベッカムはマンチェスターユナイテッドのユース出身で、トップチームに上がってからは、ギグスやスコールズ、ロイキーンらとともに、ユナイテッドの黄金期ともいえるチームでプレー。
その中で、ベッカムは右サイドハーフのスタメンに定着し、超高精度のクロスで多くのチャンスを作っていました。
ただ、ファーガソン監督との衝突などの問題もあり、2003年にレアルマドリードへ移籍。
当時のレアルはジダンやフィーゴ、ロナウドらのいる銀河系軍団と呼ばれていたチームで、個人的には、ここにはベッカムは合わないんじゃないかと思っていたけど良い意味で裏切られた感じで、自分の武器(キック)をレアルの中でも十分生かしていたと思います。
その後、アメリカのロサンゼルス・ギャラクシー→レンタルでミラン→PSGと渡り歩き、最後はそのPSGで引退。
イングランド代表でも、W杯やEUROなど多くの国際大会でプレー。
特に2002の日韓W杯は、一般の人にも注目される大きなきっかけになりました。
キック精度をとことん生かすプレースタイル
ベッカムの代名詞ともなっていたのが、フリーキックやクロス。
個人的には、フリーキックももちろん凄いけど、どちらかというと流れの中でのキック精度が本当に凄いと思っていました。いまでも自分が観てきた中では史上最高だと思っています。
単純にキックの精度、ボールの質自体も綺麗で伸びがあってすごいんだけど、ベッカムの場合、見ている場所、狙う場所の凄さもあった。
かなり俯瞰で見えてないとそこは狙わないんじゃないかという場所を狙うし、そこにピンポイントでボールを送れるのがすごい。
例えば、このゴールとか↓ここしかないというポイント
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普通の選手がもっと近い距離でグラウンダーのスルーパスで狙うようなパスを、これだけの距離がある状況でロングボールでピンポイントで狙える。それがベッカムの凄さだったと思います。
このゴールに関してはロナウドが自ら引き出したというより、あまり準備していなかったけどベッカムのパスに動かされたような感じ。
まあそれでも一瞬のダッシュでゴールに結びつけられるロナウドはロナウドでやっぱり凄いんですが。
あと、普通の選手ならたとえ見えていたとしても出せないような、例えば右サイドの低い位置から左サイドの高い位置、フィールドを斜めに横断するような超ロングパスもピンポイントで蹴れるのも凄いところ。
どの位置でボールを持っても、フィールド全体をパスエリアにできるような選手。
ユナイテッドで決めた、有名なハーフラインあたりからのゴールもそうだけど、ボールを持ったときはまず遠くから見ているような印象がありました。
これが高いレベルでできるのは、ベッカム以降ではピルロとシャビアロンソぐらいじゃないかと思います。
*ベッカムのクロス・ロングパス動画
あと、キック以外のところでいえば、特別フィジカルなどに優れているわけでもなく目立つ部分は多くないけど、派手なイメージとは真逆といってもいいプレースタイルで、実は労働タイプというか、運動量もめちゃくちゃ多くてハードワークする選手。
ユナイテッドでも、走行距離はベッカムが1位という試合がけっこうありました。
個人的には、もちろんクロスを生かすためにサイドに置くっていうのも良いけど、もっと早い段階でセンターのポジションでやっていても面白かったんじゃないかと思っています。
レアルでボランチに入ったときや、キャリア晩年にPSGのセンターに入っていた時のプレーも好きだったので。
現代サッカーは、昔に比べてどんどんコンパクトになってきてるので、こういう選手は生まれにくくなってるのかもしれないけど、こういうひとつの武器に特化した選手っていうのもまた見てみたいですね。
現在の活動・年収はサッカー界で世界一?
現役時代の年収も凄かったベッカムだけど、現役引退後は、むしろ年収はアップしているようです。
主な収入源としては、ハイブランドとの契約などモデルとして出演する広告収入で、2014年には約91億円の年収となり、これは現役時代よりも多い金額でサッカー選手の中では世界一。
引退したスポーツ選手全体の中で見ても、バスケットのマイケルジョーダンに続く世界2位の数字だったそうです。
個人的には、もともとプレーが好きな選手だったので、お騒がせ有名人・セレブ的なイメージが付いてしまったのは若干残念なところもあるけど、まあそれも含めても、サッカー史に残る選手であることは間違いないと思います。
もし、現役時代のベッカムをほとんど知らないという若い人がいたら、改めてプレーの凄さも知ってほしいところ。
どれだけサッカーが進化して変わっていっても、サッカーにおいて基本的な技術である「正確に止める・蹴る」をとことん突き詰めたこのプレーの凄さは変わらないと思うので。
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